十一月一日、
今日は、、なんと!!ミューアが、、歩いた、、、
早い、、ちょっと早過ぎやしないか?
猫の遺伝子、、恐るべし、
しかもなんだかもう幼稚園児くらいの体格になってるし、、
この調子だと、、そろそろ喋るんじゃないか?
そうだ、、もうこのくらいになったらミルクは無しだよな、
よし、俺と同じ飯を食わしてやるか、
、、、、そういえば、、、やっぱ魚系がいいのかなぁ、ま、カルシウムもとれるし
毎日でもいいけどな、あと、、
問題は、服、、だよなぁ、、裸のままだったら可愛そうだし、、
だいいち、、だれかにみられたら変態扱いじゃないか!!
ま、、誰にも見られないけど、、でも、やっぱいるよな、
しょうがない、今度町に行って買ってくるか、、、

すっかり歩くのになれたミューアがしっぽを振りながらよたよたと
歩いてくる、

『にーー・・みゅ、あーーあぅ、』

(う〜ん、、猫言葉のあとになんだか基礎がついてきたなぁ、、そろそろ、、よし、
 試してみるか、)

「ミューア、俺のことを、パパ、ってよんでみて、、」

『みゅ?』

「パ・パ、だ、パ・パ、」

『・・・・プァ、、、パ・・・』

「そうだ、パ・パ、パパ、ほら、いってみろ、」

『ぱ・・ぱ・・パァ・パ・・パパ!』

「そうだ!偉いぞ〜〜ミューア、」

アキラはミューアの頭をクシャクシャとなでてやった

『みゅ〜〜♪パパ!パパ!』

(う、、で、、でも、、奥さんもいないのにパパかぁ、、ちょっと抵抗あるな、、
 やっぱ、、お兄ちゃんでいくか、、、)

「あ、、や、やっぱ、お兄ちゃんって呼んでくれないかな、」

『みゅぅ?・・・』

「お兄ちゃんだ、お・に・い・ちゃ・ん・」

『おにい・・ちゃん?』

「そうだ、ほら、もう一回、」

『お兄ちゃん!』

「そうだ!今度からは俺のことお兄ちゃんって呼んでくれ、わかったか?
 わかったときは、、うん、だ、」

『うん!わかったお兄ちゃん!』

「よしよし、」

再び頭をなでてやると、ミューアはアキラの膝の上にのっかり、
うっとりとした表情でしっぽを振っていた、
そうしていると、アキラにちょっとしたいたずら心が芽生えてきた、

(柔らかそうな耳としっぽだなぁ、、、ちょっといじめてやろうかなぁ、、)

まずはしっぽをつまんでみる、

「う〜ん、、さわり心地良好、さらさらのふかふか、、」

『にゅ、、や、、やめてよぉ、、お兄ちゃん、、』

しかし、いったん芽生えてしまったものはすぐには収まらない、
むき出しのお尻の上の方にあるしっぽの付け根をくすぐってみる、

「ほれほれ、コショコショコショ〜〜・・」

『ぁ、、、ぅん、、や、、やめ、、、あっ』

なにやら切なそうな声を漏らす、どうやら敏感なところのようだ、
くすぐるのをやめ、しっぽをつまみ、クックッとひっぱってみる、

『きゃ、、にゃう!いたいよぉ!やめてぇ!!』

ミューアはおこってアキラの足をポカポカなぐった、ぜんぜん力が無く
全くいたくないので続けることもできたが、
どうやら本気でいやがっているのでやめてやる、
次に耳、とりあえず指で突っついてみる、
すると、触れるたびにピクッピコッと耳がはんのうする、

「お、、ちょっと面白いかも、、」

『や、、やめてよぉ、、くすぐったいよぉ、、みゅぅ、、、』

今度はなんだか恥ずかしそうに少し顔を赤くしてうつむいてしまった、
すっかりミューアにいたずらするのに夢中になったアキラは、
最後にググッと背中を曲げて、フ〜っと耳の穴に優しく吐息をかけた、

「ふ〜〜っ」

『あっ、、にゃぁん♪、、、くふぅ、、』

ミューアの耳がピクピクッと小刻みに反応し、顔を真っ赤にして身悶えし始める、
そろそろやめることにし、アキラはミューアを揺すって膝からどかせる、

「ごめんごめん、ほら、どいてくれ、そろそろ晩飯にしよう、」

『ふにゅぅ、、、』

まだポ〜ッとしているミューアをそのままベットにすわらせておき、
アキラはさっさとキッチンに行き、夕ご飯の用意をする、
しばらくしてアキラは自分の部屋のこたつの上に夕ご飯を運んでくる、
こたつは前々からあって、今年は少し冷えるので早めにだしておいた、
ミューアはこたつがお気に入りのようで、部屋に戻ってくるとすでにこたつの中に入ってうとうとしていた、

「ほら、おきろ、飯だぞ、」

『んにゅ、、』

「そういえば初めてだもんな、これ全部食べられるんだぞ、これはご飯で、これが魚、
 今日はサンマだな、他にはみそ汁、漬け物、、ま、そんなとこだな、」

アキラは箸の使い方をミューアの後ろに廻って手取り足取り教えてやる、
結構のみこみは早く、すぐに覚え、とりあえず満足に食事できるほどにまでなった、

「どうだ?美味しいか?」

『美味しい?』

「う〜ん、、なんて言ったらいいんだろう、、美味しくない、が、もう食べたくない、とか、
 嫌い、とかそういう感じで、美味しいが、また食べたい、とか、好きなあじとか、
 そういう感じ、美味しい?」

『うん!すっごくおいしい!』

「そうか、よかったよかった、」

『これからずっとこれだよねぇ、』

「ああ、もうミルクは卒業だな、」

『エヘヘ、嬉しいなぁ、』

「喜んでくれて俺も嬉しいよ、」

二人は食事を食べ終わり、二人で片づけをした、そのあとは特に何もすることもないので
ベットに入り、今日のところは眠ることにした、

「今日はいろんな事を覚えたな、ミューア、しゃべれるって、すっごくいいことだと思わないか?」

『みゅ?なんで?』

「だって、言葉を話せれば、それまで伝わらなかったこと、伝えたかったことを
 何でもすぐに伝えることができるんだぞ、たとえば、美味しい、とかも、
 顔を見ればわかるかもしれないけど、美味しい、っていえればもっとはやいだろ?」

『うん、喋れるっていいことだね!ミューア喋れて幸せだよ、ありがとう、お兄ちゃん、』

「ん、なんでお礼を言われるのかはよくわからんが、、まぁ、どういたしまして、ねるか、
 子供は早く寝て早く大きくならないとな、」

『うん、』

「寝るときは、お休み、だ、お休み、ミューア、」

『お休み、お兄ちゃん、』

こうして二人は深い眠りに落ちていく、、、



十一月二十日

最近ミューアもだいぶ大きくなった、成長スピードも以前よりは遅くなってきている、
現在、身長105センチ、体重15キロ、だいぶ人間らしい体つきになってきた、
それにしても、、ずいぶん細いなぁ、大丈夫か?ほんとに、、
そうそう、こないだ町に行って子供用の服を買ってきてやった、
フリフリのやらぴっちりしたのやら、もちろん下着も、
店員に白い目で見られたがもうそんなことはきにしてられない、
いちいちそんなこときにしてたらやっていけない、、
今日はミューアの裸んぼう卒業式だ、
そうそう、あれからいろんな言葉を覚えさせた、今では一人前に離すこともできるようになったな、


「ミューア、ただいま、洋服買ってきてやったぞ、」

『おかえりぃお兄ちゃん!みせてみせてぇ』

「ほれ、色々買ってきてやったから、存分に見てくれ、」

『うわぁ〜〜可愛いのがいっぱいだぁ!どう?お兄ちゃん、にあう?』

そういってミューアは一枚の服をつかみ、肌に当てて聞いてきた、

「ああ、似合うぞ、ミューアなら可愛いからどんなんでもにあうよ、きっと、
 ほら、きせてやる、」

『はぁい』

まずアキラはミューアにパンツを履かせてやろうとした、、

「う、、そういえば、、今まで意識してなかったけど、、丸裸なんだもんなぁ、、」

そう、未だミューアは生まれたままの姿で生活していた、
幸い、研究所は暖かいから風邪を引く心配はなかったが、

「あのさ、、ミューア、いままでスッポンポンだったわけだが、、恥ずかしくなかったか?」

『え?全然恥ずかしくないよ?なんで?』

「い、、いや、、まぁ、、何となくな、俺以外の人の前じゃ絶対はだかになんかなっちゃいけないぞ、」

『う〜ん、、良くわかんないけど、わかった、』

アキラはミューアにパンツをはかしてやろうとした、しかし、、

「あ、、しっぽが、、ひっかっかる、、、」

『きついよぉ、、お兄ちゃん、、なんとかしてよぉ、、』

仕方ないのでアキラは全てのパンツのしっぽに当たる部分に穴を開けてやることにした

「これでよし、ほら入った、どうだ?」

ミューアはパンツの穴を通ったしっぽをピコピコと左右に動かし動きを確かめる、

『うん!大丈夫、ありがと、おにいちゃん、』

「ってことはあれか、、、ズボンとかにも全部開けないとダメかぁ、、
 ちょっとまっててくれ、」

アキラは急いで買ってきたズボンやスカート全てに穴を開けた、

「ほら、これでイイ、何でもイイよ、着てみな、」

『うん!』

そのあとはさながらミューアのファッションショーだった、
ヒラヒラのスカートや、ピチッとしたズボンやジーパン、
おっきなリボンのついた洋服に、あったかいセーター
帽子やその他のアクセサリーも全部着て見せてくれた、
よっぽど洋服をプレゼントされたことが嬉しかったんだろう、
そのあと夕食をすましたわけだが、その時も服の話ばっかりだった、

「そうだ、、忘れてたけど最近風呂に入って無いなぁ、、」

そう、アキラはミューアを作ったときから風呂に入っていなかった、
ミューアは濡れた布で拭いたりくらいしかしていなかったので、
本当の風呂というものはまだ未体験だった、

「なぁ、ミューア、きょうは風呂にはいるか、」

『え?おふろって、なぁに?』

「う〜〜ん、、身体を綺麗にするんだよ、すっきりするよ、きっと気に入るとおもう、」

『うん!ミューアも身体を綺麗にする!でも、、どうやったらいいの?』

「あ〜〜、、しばらくは俺がミューアのからだを洗ってやるよ、
 それで、洗い方を覚えたら、自分で洗えばいいだろ、どうだ?」

『うん!わかった!おっ風呂♪おっふろぉ♪』

「ははは、じゃあ、いれてくるわ、」

『うん!』

アキラは急いで風呂を入れに走った、
水の勢いを全開にし、ちょっとぬるめに温度調節をして、一気に風呂桶をお湯で満たす、
アキラの研究所の風呂桶は決して大きくはなかった、が、
一人しか入れないほど小さくはなかった、案外と早くお湯が溜まり、
アキラはミューアといっしょに風呂場に行った、

「よし、ほら、早く服脱ぐぞ、」

『うん、』

バッババッ!

『ほら、お兄ちゃんも早く脱いで、』

ミューアはなんの抵抗もなくパッパと服を脱いでアキラをせかす、
アキラは少し抵抗があったが今更そんなことは言ってられないので
潔く全裸になることにした、
ミューアは初めてみる男の身体に初めのうちは興味を持っていたが、
すぐになれていつもの状態に戻った

「よし、これが風呂だ、入るぞ、」

アキラはミューアを抱えて湯船に浸かった、

「どうだ?ぬるめだから熱くはないと思うけど、気持ちいいか?」

『うん!すっごく、あったかくて、、寝ちゃいそうだよぉ、、』

「ははは、寝ちゃダメだぞ、、」

アキラの膝に乗っかった状態でうとうとし始めるミューアをいい感じの頃合いで
自分といっしょに湯船からあげ、泡をいっぱい立てたボディーソープで
ミューアの身体を泡だらけにしていく、

『んみゅ、、くすぐったいよぉ、、』

「我慢しろ、今すぐに綺麗にしてやるからな、、」

全身を泡だらけにしてから指で全身の垢を落としていく、
しっぽをぎゅっと握った瞬間、

『みゅぁぁ!!や、、やめてよぉ、、』

「我慢しろって、、こうしないと綺麗にならないだろ、

しっぽを掴んでこすっていく、そのたびにミューアは色々文句をいったが、あえて無視して、
そのあとタオルを使って全身をこすり、一気に流す、

『みゅぅぅ、、、』

「どうだ、気持ちよくなっただろ?」

『ふみゃぁ、、もう、、気持ちよくってなんだか眠くなてきちゃったよぉ、、』

「もうちょっとだからな、」

顔を泡をつけて手で優しくしっかりとこすって泡を流し、少しマッサージをしたあとに、
髪の毛としっぽの毛をシャンプーでしっかり洗い、きちんと流す、
ミューアを洗い終わったあと自分の身体も素早くしっかり洗う、
そして風呂をでて、自分の身体をパッパとふいて腰にバスタオルを巻き、頭にタオルをかぶせたまま
ミューアの身体を風邪を引かないように隅々まで残すところ無く水分をとり、
最後にしっぽと、頭をふき、特に耳の中に水が残ってはいけないので
耳の中もしっかりふいてやる、
その後アキラの部屋にミューアを抱えてくると、よっぽど気持ちよかったのか
すでにミューアは寝息を立てていた、アキラはミューアに今日買ってきた
猫のプリントがちりばめられている可愛いパジャマを着せてやり、
そのままベットに寝かせたやった、同時に電気を消し、アキラもベットに潜り込む、
そのまま静かにアキラも心地よい眠りに誘われていった、


第二話終わり



どうですか?楽しんでもらえたでしょうか?(^−^;)
BBSに感想かいっていってくれればうれしいなぁ〜と、、、(−。−;)(笑

う〜ん、、、これは、、結構前にかいたものなんで自分でも内容あんまりおぼえてな、、、(ぇ
、、、今度読み返しますね(^−^;)(ぁ




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