これは最近本当にあった話…


χ:よぉし!今日もガンガンいくぞー!
甘いマスクで細身の、身体に似合わない大きな剣を持った青年、χが草原を駆けていく
χ:今日の目標は森のドラゴン討伐!仲間募集!
しばらく当てもなく走っていると、向こうから真っ白でブカブカのローブを着て目深に白いフードを被った少女が歩いてくる
少女が被っているフードからは、大きな猫の耳が突き出ている
χ:ねぇねぇ、そこのヒーラーのキミ、一人?僕と一緒にいこうよ!名前、なんてーの?
χがそういって少女に近づくと、少女は顔を上げていった
ミゥ:あ〜、はい!ミゥっていいます、よろしくお願いしま〜す!丁度今日約束してたバトラーの人がこれなくなってどうしようかとおもってたんですよ〜
少女、ミゥがそういうとχは10秒ほど固まって、再びしゃべり始めた
χ:はい、パーティ登録完了!よろしくね、ミゥさん
ミゥ:はい、こちらこそ♪あと〜、ミゥって呼び捨てにしてもらっていいですよ〜、なんか〜さん付けってくすぐったいですよ〜、ところでχさんって、なんて読むんですか?(^−^;)
χ:カイって読むんだ、かっこいいだろ?(笑)ところで、今日は森にドラゴン狩に行こうと思ってたんだけど、ミゥは大丈夫?もうちょっとレベル低いところにしようか?
ミゥ:大丈夫ですよ〜、こう見えても結構強いんですよ〜(^−^)それに、χさん、守ってくれるんでしょ?(笑)
χ:もちろんさ、敵は任せてよ、その代わり、回復は任せたよ
ミゥ:OKで〜す、まっかせてくださ〜い(*^−^*)

その後χとミゥは森にワープし、どんどん奥へと進んでいった

ミゥ:χさ〜ん、なかなかドラゴンでませんね〜(^−^;)(汗
χ:そ、、そうだね
ミゥ:そ〜だ〜、ヒマだからおしゃべりしながら行きましょ〜よ〜(*^−^*)χさんは何してるひとなんですか〜?
χ:うんとねぇ、何もしてない、、かな(苦笑)これにすっかりはまっちゃって、最近は20時間くらいここにいるんだ(汗)寝るときと飯のとき意外はほとんどこれかな〜(笑)
ミゥ:へ〜、そうなんですか〜、私は学生やってま〜す♪ここには毎日学校のあとにきてますよ〜(^−^)
χ:そうなんだ、まぁ、リアルの話はここくらいにしておいて、最近レアアイテムなんかとった?
ミゥ:う〜ん、、最近はなにもとってないな〜、ちょっといいの見つけても、友達がもってっちゃうんですよ〜(;−; )
χ:そっかぁ、じゃあ今回でたアイテムは山分けってコトで
ミゥ:え〜?いいんですか〜?ありがとうございます〜ヤッタ〜!( ≧ω≦)/(嬉
χ:そういえばさ
χが何か次の話題を出そうとしたとき、急にミゥが遮った
ミゥ:あ〜!ごめんなさいm(_ _)mご飯の時間なんですぅ、いったん落ちますね(^−^;)
χ:そう、じゃあ僕はしばらくこの辺にいるから、ご飯食べたらまたおいでよ
ミゥ:ありがとうございます〜、それじゃあ、すぐ来ますんでまっててくださいね〜(^−^)
ミゥがそういうと、ミゥの身体は足元から光に包まれ、消えていった
χ:、、、もうちょっと探してみよっかな、、そうだ、レアアイテム見つけたらミゥにプレゼントしよう
そう呟きながらχは再び歩き出した


約30分ほどして、突然χの前に光の塊が現れ、中からミゥが現れた
ミゥが現れた瞬間しゃべりだす
ミゥ:すいませ〜ん、ちょっと遅れちゃいました〜、ちょっと気になるニュースやってたもんで(^−^;)
χ:へぇ、どんな?
χが聞き返すと、ミゥはほんの少し間をおいてから答えた
ミゥ:えっとねぇ、東京都のS市で火事があったんだって、それで、中からネットゲームをしたまま焼け死んだ遺体が発見されたんだって〜、怖いよね〜
それを聞いたχが、突然ミゥに飛びつく
χ:えっ!!?それって、詳しい住所わかる?僕そこに住んでるんだよ、、、
ミゥ:え〜?ほんと〜?近くなのかなぁ、ちょっとまってね
ミゥはそういって1分ほど固まって、再びしゃべりだした
ミゥ:えっとぉ、東京都S市、○−△だって、どう?近くにすんでるの?
χ:えっ!!?
χはそういって動かなくなった
ミゥ:え?えっ!?(^−^;)どうしたのどうしたの?も、もしかして、友達の家だったとか、、?(−。−;)
ミゥがそういうと、しばらくしてχが言った
χ:そ、、、それって、、僕の、、、家なんだけど、、、
ミゥ:ええぇ!!?Σ(○□○;)で、でもでも、現に今しゃべってるし、その家はもうすっかり焼けちゃったんだよ?その人もしんじゃったんだよ?
ミゥはそういってしばらく黙った、χも一言もしゃべらなかった
ミゥ:、、、きっと何かの間違いだよ、ちょっとまって、も一回ニュース見てくる
χ:う、、うん、、、
ミゥは言ってから、3分ほど黙ってからしゃべりだした
ミゥ:やっぱりだ、、東京都S市、○−△、被害者の名前もわかったよ、、、
ミゥはそこで言葉をとめた
χ:、、、、、た、確かに、東京都S市、○−△は僕の家だ、でも、それ以上言わなくていいよ、だって僕はこうして生きてるもん、ハハハ、僕が死んだわけないよ
ミゥ:じゃ、じゃあログアウトして確かめてみたら?(^−^;)
ミゥがそういうと、χはしばらく黙ってから言った
χ:、、、、、、、いや、いいよ、なんかちょっと暗くなっちゃったなぁ、気晴らしにちょっと強いところ行ってくるから!
χはそういってミゥに背を向け、走り出した
ミゥ:ちょ、ちょっとまってよ!ねぇ、χさ〜ん!
ミゥが呼びかけるが、χは答えずにそのまましばらく走り、光の塊になって消えた
ミゥ:あ〜、、、ワープしちゃった、、、行き先くらい教えてくれてもいいのに、、、まぁいっか、、今日はもう落ちよっかな、、
ミゥはそう呟いてから、足元から消えていった



今でもそのプレイヤーは、名前を変えたり、職業を変えたりしながらネットゲームの中を彷徨っているそうです

もしかしたら、、明日あなたの前に現れるかもしれませんよ、、、




仲間募集!  ねぇねぇ、そこのキミ!一人?僕と一緒に冒険しようよ!




終わり





このお話はフィクションです(^−^;)(笑
あと、私はネットゲームをやったことがないんで、細かいところはテキトーです
すいません(−。−;)(笑)たのむからこれはこうだよ〜、とか、ここはこうじゃなきゃ〜
とかいう突っ込みはよしてください(;´Д`)(ぁ


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