俺は何もない真っ白な空間に立っていた、、、、
「ここは、、、あぁ、、、あそこか、、おれ、いま夢見てるんだな、、」
『、、、、、、、、、ラ、、、、、アキラ、、、、、』
「お、きたきた、なんでしょう?」
いっつも俺の夢の中に現れる、このパターンは最近ずっとだ、今日はどんな話が聞けるんだろう、、
とりあえず、たまには何かこっちからも言ってみるか、、
『アキラ・・・私の言ったことを、、覚えていますか?、、、、』
「ああ、覚えてますよ、自分を信じろってやつでしょ?ところで、、、あんたは誰なんだ?」
『・・・』
「なぁ、、答えてくれよ、あんたはいったい誰なんだ!!?」
『、、、、、とりあえず、、レイシーとでも名乗っておきましょう、、レイシーちゃんって
よんでね♪』
(お、、、なんか自でも出たか、、、今急に変わったぞ、、、、)
「わ、、、わかった、、レイシーちゃん、アレって、どういう意味なんだ?」
『時がくれば分かりますよ、、、いえ、あなたが、本当に望むなら、、
こちらからもお教えします、、、でも、今はまだです、、、
だってこんなに早く答えが分かったらつまらないでしょ♪』
「、、、、、つ、、つまらないって、、、、そ、、そりゃ無いよレイシーちゃぁん、、、、」
『、、、、、そ、、そろそろお別れの時間です、、、頑張ってくださいね♪』
「お、、おい!まってくれよ!レイシーちゃーーーーーーん!!!!」
意識が、、、遠く、、、なっていく、、、、
「ん、、あぁ、、、、、、、」
今日もまた変な夢を見た、、、アレはいったい何なんだ?
そんなことを考えていると、いきなりハミルが部屋に入ってきた、
『おはよ〜〜〜アキラ!おきたぁ!!?』
「、、、おきたよ、、、ハミル、、男の部屋に入ってくるんだからもうちょっと、、、なぁ、、
あれなんじゃないのか?、、、」
『なによ、イイじゃない、居候なんだからつべこべ言わないの!』
「わかってるよ、、、」
『ほら!早く着替えてリビングにおりてきて!ごはんできてるわよ!』
「ん、、、わかった、」
『早く来てよね!』
バタン!
、、、、、、何となくあいつとはすごく早くなじめている、、
こんなやりとりをしている俺達だが、、であって、、そう、俺がこの世界にきてから
まだ一週間も経ってない、、、、というか、、まだ昨日来たばっかりだ、、、
それなのに、まるで長い間いっしょにいたみたいな雰囲気だ、、、
とりあえず、早く着替えて下に行った方が良さそうだな、、
トットットットット
「ふぁ〜〜〜〜あ・・・おはよう、ハミル、、」
『おはよ!さ、早く座ってちょうだい!居候さんのために腕を振るって
つくったハミルちゃんスペシャルなんだから!』
「うわぁ、、すごいなぁ、、、こ、、これ全部ハミルが作ったのか?」
そこには、とても二人で食べきれないくらいの豪華な食事がならべられていた
『そうよぉ♪とっても美味しいんだから、いただきま〜す』
「いただきます」
パク
「ん!うまいなぁ!これ」
『ヘヘヘ、そうでしょう?二時間前くらいから作ったんだから、
、、、、、うれしいなぁ、こうやって食べてくれる人ができて、、』
「ん?、、、そういえば、、ハミルってこの異常にでっかい家に独りで住んでるのか?」
『そうだよ、、、お父さんも、、お母さんも、、私がちっちゃいころに死んじゃったんだ、、、、』
「、、、、、そうだったのか、、ごめん、変なこと聞いて、、」
『ううん、いいの、普通気になるもんね、そうだなぁ、、もう十年くらい一人で暮らしてるかな、』
「じ、、十年って、、ハミル何歳だっけ?」
『う〜〜ん、、14くらいかなぁ、、うん、今年14だね、』
「そうか、、俺と同い年か、、それなのに十年も一人だったのか、、淋しくなかったか?」
『、、、淋しかったこともあったよ、、でも、町の人達みんな優しいから、
結構大丈夫だったなぁ、、』
「それはよかった、いや、なんとなくね、それにしても、、、でっかいなぁ、、この家、、」
『うん、、、凄くおっきいよね、、一人じゃお掃除とか大変だよ、、、』
「そっか、、掃除も何も一人だもんな、、、よし!きめた、」
『なぁに?』
「居候のみだし、俺も色々手伝うよ!何でも言ってくれ!」
『うん、、ありがとう、じゃあ早速だけど、もう食べ終わったでしょ?
自分の分は自分で片づけてくれる?』
「え?」
なんと、あんなにあった食べ物はもう綺麗さっぱり無くなっているではないか、、
「わ、、わかった!、、、いつのまにあんなにあった食べ物が、、」
『美味しいから全部食べちゃったんでしょ、疲れてたみたいだから、お腹も減ってたんだよ、』
「そっか、じゃあ、台所はどっちだ?」
『うんとねぇ、あっち、一生にいこう?』
「わかった」
そんなふうに、、、午前中はあっという間に過ぎていった、、
午後には、、地下室で調べものをしていた、、、
「うわぁ、、、ずいぶんいっぱい本があるんだなぁ、、」
『うん、、なんか私のお父さんがこういうの集めるの好きだったみたいで、、
好きなのよんでみて、ちゃんと分かる文字で書いてあるから、わたしもかってに色々調べてみる』
「たのんだよ、おれも色々とみてみるよ」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
そしてアッという間に時間は過ぎていった、、、
「あぁ〜〜〜〜〜〜つかれたぁ・・・・結局なんにも見つからなかったなぁ、、
ハミル、」
『・・・・・』
「ん?どうした?ハミル!」
『・・・クーーーー・・・クーーーー・・・』
「プ、、なんだぁ?ねてんのかぁ?フフフ、可愛いヤツだ、」
『・・・クーーーー・・・クーーーー・・・』
「おい、おきろ、ハミル!」
『ぅん?、、、』
「なにねてんだよ」
『んぅあ!だ、、だってぇ!こ、、このへや、、すっごくねむくなるンだもん、、、、』
「ハハハ、まあいいよ、それより、おれもうはらへったよ、飯にしないか?」
『うん、でも、材料ないや、いっしょにかいにいこう?』
「わかった」
こうして二人は待ちに繰り出した、
「これが町かぁ、なんかこっちの世界とあんまりかわら無いなぁ、、っていうより、
むしろこっちの方が古い感じがするなぁ、」
『そっちはどんな感じなの?』
「うんと、、コンビニって所があって、欲しいものとかはだいたいそこで揃ったり、
デパートって言う大型の何階建てもあるようなお店があったりするんだよ、」
『ふぅん、、、ま、この辺は田舎な方だけど、きっと都会に行ってもこんな感じだと思うよ、』
「いやな、俺はこういう方が良いと思うぞ、」
『なんで?いっぱいいろんなものが一度の揃ったら便利なのに、』
「いや、こっちは、こういう人と人とがふれ合う場所って、あんまりないんだよ、
だから、こういう場所もいいとおもってね、、、」
『ふぅん、、、』
「さ、さっさと買い物すまして飯にしよう、」
『うん、おばちゃぁ〜〜ん!!』
「お?きょうもきたねぇ!ハミルちゃん!うぅん、今日も元気だねぇ、いつものでイイ?」
『うん、いつものでお願い、あ、ちょっとおおめにして、』
「はいよ、おまけしとくね、お?そのうしろにいるのはだれだい?
ボーイフレンドかい?、、見ない顔だねぇ」
『うんとねぇ、、いろいろあってうちの居候なのよ』
「ど、どうも、」
「フフフ、仲良くしてやりなよ、なまえは、なんて言うんだい?」
「アキラです、よろしく、」
「わたしはエレノール、おばさんってよんでもらってかまわないよ!」
「よろしく!おばさん」
「はいよ、いっぱいお食べ、いつもよりサービスしといたよ」
『ありがと!いこ?』
「うん、ありがとうございました!」
「またおいで〜〜」
そして、二人は肩を並べて家に向かう、
「もういいのか?」
『うん、だいたいいっつもおばちゃんのところでいっぺんにすましちゃうんだ、』
「そっか、お、ついた、はやく飯にしようぜ、」
『うん、アキラもてつだってよね』
「わかってるよ、」
おれたちは急いで食事のよういを済ませた、
「いただきます!」『いただきま〜す』
パクパク・・・・
『うん!アキラの作ったのも美味しいよ!』
「そ、、そうか?なんか照れくさいな、、」
『何でもできちゃうんだね、』
「そ、、そんなことないけど、、」
『これからもいろいろよろしくね♪』
「うん、」
『これから、、どうする?』
「風呂ってあるか?」
『もちろんだよ、あとで案内するね』
「ああ、きょうは風呂に入ったらねよう、俺はもう疲れちゃったよ、、」
『そうだね、わかった、』
そして風呂にも入って部屋に戻った、
「ふぅ、、、疲れたぁ、、これからどうなるんだろうなぁ、、、」
「・・・・・」
コンコン
「ん?ハミルか?」
『そうだよ、イイ?』
「どうぞ、」
カチャ
『ヘヘヘ〜どうだい?疲れたかい?アキラクン』
「な、、なんだよ、、なんか用があるんじゃないのか?」
『う、、うん、、、あ、、あのね、、』
「なんだ?」
『そ、、その、、いっしょに、、ねない?』
「な、、なにいってんだ!ハミル、そ、、そんな」
『なにさ!勝手な想像してんじゃないわよ!ただ、、ちょっと淋しかっただけよ、、
いいでしょ!居候なんだから言うこと聞きなさいよ!』
「う、、わかった、、でも、、どこにねるんだ?ベットは二つもないぞ?」
『ソコにねるわ』
「そこって、、ベットかよ、、じゃあ俺はどこにねたらいいんだよ?」
『ソコよ』
「ベ、、ベットって、、、お、、同じベットでねろってかぁ!!?」
『そうよ、なんのためのダブルベットだとおもってんの?』
「い、、いや、、そうだけど、、、」
『いいから!もうねるわよ!』
ゴソゴソ・・
「うわ!い、、いきなりはいってくんなよ!!」
『いいっていったじゃない、はやくねましょ、』
「うぅ、、、、、、」
『・・・・』
「・・・」
『な、、なによ!へ、、変なことしたら承知しないんだからね!!』
「し、、しないよ、、、、」
『、、、、、、だれかといっしょにネルのなんて、、どれくらいぶりだろう、、、』
「、、そうだよな、、ずっと一人だったんだから、、」
『だから、、せめてだれかがいるときくらいは、、、アキラがこの世界にいる間だけでも、、、
こうさせて、、、だめ?』
「いや、いいよ、俺なんかでよかったら、いつでも、」
『ありがと、フフフ、やさしいんだね』
「そ、、そんなこと、、、」
『ね、キス、、しよっか、』
「な・・・・」
ボッ
『フフフ、何赤くなってるのよ、嘘よ、うそ、かぁわいい、なんにもしないわよぉ』
「な、、なんなんだよ!まったく、ね、、ねるぞ!」
『おやすみ、』
「おやすみ、」
さっさと目つぶってねてしまおう、
それにしても、なんだかんだ言っても、親と一緒にいなかったんだもんな、
淋しいよな、、、可愛いとこもあるもんだ、、
ゴソゴソ・・・・・
チュッ
「うわぁ!!!な、、なんだ!いったい!」
『ヘヘヘ、おやすみのチューだよ、ほっぺだからイイでしょ?』
「うぅぅ、、、な、、なにもしないっていったくせに、、、」
『なによ?女の子にチューされて嬉しくない訳?不潔よ〜』
「そ、、そんなことないけど、、、と、、とにかく、、もうこれで気が済んだだろ、
ね、、ねるぞ、、、」
『フフフ、お休み、安心してもうなんにもしないよ、今日はね・・・』
「き、、今日はって、、、うぅ、、お休み、、」
やんなっちゃうなぁ、、、嬉しくなくはないけど、、、
こ、、、こんなことされたら、、、うぅ、、、、
い、、いいや、早くねちゃおう!
そして夜は更けていった、
そんな日々があっという間にすぎていく、
はたして、アキラにとってこのままでいいのだろうか、
このままここに残るのか、それとも、自分の世界に戻るのか、
それはこれから、あきら自身が決めることである、
つづく
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