みなさん、こんばんわ、今日の気分はどうかな?
俺はどうかって?おれは、、、正直、まだあのことを忘れた訳じゃないさ、
アレは忘れられない、忘れちゃいけないんだ、俺とあいつとの思いでのさいごだから、
あのあと俺は旅に出たんだ、忘れたかったわけじゃない、ただ、、
心のよりどころが無くなってしまったから、、
それを癒したかったんだよ、そのたびの途中、さすがに俺も全く貧乏っていうわけじゃないし、
だいいち、サバイバルがしたくて旅に出てるんじゃないから、ある旅館に泊まったんだ、
それがまさか、あんなかたちでこのたびを終わらせることになるとはね、
そう、それは、あの旅館の風呂に入ったとき・・・

「ふぅ、ちょっと冷えるな、、まぁ、露天風呂だからしょうがない・・・か・・
 なんだかなぁ、、けっきょく一人じゃ生きていけないってか、、、」
「・・・・・・・」

「おぬし・・・」

「・・・」

「聞いておるのか?そこのおぬし・・」

「・・・おれのことか?・・・」

「そうじゃ・・他に誰がいるというのじゃ・・・」

「それもそうだな・・で?じいさん、なんのようだ?おれなんかに・・」

「なにやらおぬしの目は・・死んでいるようなんでなぁ・・・」

「おれが?・・死んでるってか・・そうかもしれないな・・何もかもうしなっちまった・・」

「おぬしはそれで良いのか?何か目的があるから・・死んだような目をしていても・
 なおたびをつづけようとするのじゃろう?」

「そうなんだけどさ・・」

「そんなんじゃダメじゃぞ・・おぬし・・目的があるのなら・・失ったものは帰っては来ないんじゃぞ?
 それをのりこえて・・新たなものを見つけたいのなら・・」

「・・・」

「どれ・ひとつわしが・・導いてしんぜよう・・」

「・・・」

「おぬし・・忘れるでないぞ・・失ったものはもう戻らない・・しかし・
 それをどう受け取るかはおぬししだいじゃ・・これを終わりだと思うか・・
 または・・・あらたな・・なにかのはじまりだとおもうかはな・・・」
「まずは・・・進むのをやめて・・一度戻ってみるのもいいかもしれんぞ?」

「・・・」
「じいさん?・・・おい・・どこいったんだ・・・まぁ・・かんけいない・か・・」

今考えると、、いったいあの爺さんは何者だったんだろうなぁ、、、
だって、何も言ってないのに全てお見通しなんだぜ?
でも何故かあの時は全然そんなこと気にならなかったんだ、
不思議なこともあったモンだなぁ、
とりあえず、、まぁ、そこで俺は一応聞いてたからこれから行くアテもなくさまよっていたから
戻ってみることにしたんだ、
まずは普通の学園生活の始まりだったな、
しばらくさぼってたから大変だったよ、いろいろと、、ね

「おーーい・・おーーーーーい!!」

「ん?」

「おれだよ、お・れ、忘れたとはいわせないぜ!」

「覚えてるよ、、で、、なんのようだ?いったい、、」

「いやぁ、突然いなくなったからさぁ、おまえ、なんでまたあんなに長くも突然になくなったのに
 ひょこっと帰ってきたんだ?」

「いいだろ、、なんでも、、」

「あ!、なんだぁ?あれかぁ?あの、例の・・・」

「いうんじゃねぇよ!・・そのことはいわないでくれ」

「おお、こわ・・ま、可愛そうだったけどよ、、あいつも、おまえもさ、、
 あ・そういえば、おまえ、家には一度戻ったんだよな?」

「そりゃそうだ、でなきゃこんなカッコしてこんなモンもってここを歩いてるわけないだろ?」

「ま、そりゃそうだわな、、でもさぁ、なんかなかった?」

「ん?、、なんだ?なんかって」

「いやぁ、おまえが突然になくなってからさ、、、親父さんとお袋さん、なんだかあわただしかったからさ
 なんかあったのかなぁ、、とおもってさ、ほんとにかわったことなかったわけ?」

「特になかったが・・・ま・帰ったら聞いてみるさ・」

「そうだな、おっと!おくれちまう!おまえも急げよ!じゃな!」

「相変わらず忙しいヤツだなぁ、、ちっともかわっちゃいねぇ、、、あれから半年もたつっていうのに」

そんなこんなで、、あのころとなんにもかわっちゃいない一日が過ぎたわけだが、、、

「ただいまぁ」

「おかえり、ささ、もうゆうしょくできてるわよ、さ、はやくはやく」

「なんだよ、、せかすなって、、ん?なんだ?こんなに豪華な飯作って、、ん??
 おいおい、、なんだぁ?なんで夕食が4人文あるんだぁ?ついに狂ったか?」

「おいおい、、親に向かってそれは無いじゃないか、、ハハハまあいい、良し!速く席に着け!
 お〜い、かあさんも」

「ハイハイ、いまいきますよ、よいしょと、じゃ、食べましょうか、、そのまえに・・・」

「おまえに紹介しなきゃいけないんでな」

「???」

「お〜い、恥ずかしがってないででておいで、」

「・・・・・」

「ほら、はやく」

「うん、、、」
パタタタタ・・・

「????????」

「紹介するよ、おまえのいない間、、そうだな、、、2ヶ月くらいの時かな
 この子を養子にもらったんだ、前々から考えてはいたんだがな、
 ちょうどいなくなったからちょっと驚かそうと思ってな、、」

「???????????」

「ほらほら、なにポカーンとしてるのよ、この子ったら、、フフ、きょうからお兄ちゃんなのよ?
 ほら、お兄ちゃんに挨拶なさい」

「・・・・・あ・・」
「はじめまして・お・お兄ちゃん・・」

「ハッハッハなんだぁ?やっぱり緊張してるのか?かわいいなぁ
 ほぉら、おまえも」

「・・・・あ・・・・うぅ・・・」

「はやくぅ」

「う・・・」

「はやくしないか」

「う・・お・・おれが・・お兄ちゃんだ・・よ・・よろしく」

「ハッハッハッハへんなやつだなぁまあいい、これで家族『4人』そろったわけだ!
 それじゃぁ、今日という新しい出会いに日を祈って!カンパーーイ!」

「カンパァーイ」
「・・・カンパァイ」
「カ・・・・・・・カンパイ・・」

いったいなにがどうしちまったんだ?ってかんじだったな、、あれは、、
もう、、いきなり度肝をぬかれた気分だったね
そんなこんなで、、なぁんかおとなしい妹ができちまったんだなぁ、、
それで、、だ、、、
なんか知らないけど、、いっつもくっついてくるんだな、これが、、
気に入られたのか?ま、なんでもいいけどな、好かれようが嫌われようが、
ま、好かれた方が良いんだけどさ、
で、だ、おれが、あいつとの思いでの品をとりあえず整理してるとき、、、

「ああ、、これは、、あれか、、、そうだなぁ、、ここに・・・」

ジーー
「・・・」

「それは、、、あれだから、、そこに、、、」

パタパタパタ・・・
「ねぇねぇ、おにいちゃん」

「ん?なんだ?いきなり人の部屋に勝手に入ってきて」

「あっ、、ごめんなさい・・・」

「あ、いやっその、、いいんだけどさ、、」

「ねぇねぇ、、これなぁに?」

「これか?これはなぁ、、、お兄ちゃんのとっても大切な人とのおもいでだよ、」

「ふぅん、、、、お兄ちゃん、その人のこと、、好き?」

「ん?ま、、まぁ、、そりゃあ、、好き・・だな、、」

「ふぅん、、、」

「ん?どうしたぁ?なんかあったのか?」

「ううん、、なんでもないよ」

「そうか、、なぁ、どうだ?その、、突然知らないところにきて、、知らない人と会って、、
 知らない人が親で、兄だなんて、いやじゃないか?」

「ぜんぜんいやじゃないよ、だって・・・」

「んぁ?だって・・なんだ?」

「あっ・・いや、、なんでもないよ」

「そうか、、ま、どうでもいいけどな」

「そうだよ、どうでもいいよ」

「フ、、なんかへんなやつだな、おまえ」

「へんじゃないよぉ」

「ハハハ、さ、今日はもう遅いぞ、部屋に行ってねな」

「うん、、、、」

「どうした?」

「ねぇ・・・」

「ん?」

「きょう、、、ここで、寝ても、、いい?、、、かな、、」

「え?ここって、、、俺の部屋でか?」

「うん、」

「まぁ、、いいけど、、じゃあ、、俺はそっちの部屋で・・・」

「お兄ちゃんといっしょに寝たいの・・」

「えぇ?ほ、、本気か?」

「いっしょに・・寝て・くれないの?」

「ぅ・・・べ、、べつに、、いい・・・けど・・」

「ほんとに!?やったぁ♪」

「・・・・・??」

なんでまたそんなことを突然言い出したんだろうか、、、
その日は妹と一緒にねた、特にこれといって変わったことはなかったが、、、
なんだかあいつ一晩中嬉しそうだった、いったい何が嬉しいんだか、、
結局断り切れなくて一晩中寄り添ってくっついて寝てたわけだ、、
まさか、妹ができたと思ったら今度はいきなりこんな事になるなんて、
まったくもって予想外だったな、まぁ、いいさ
これからいったいどうなるんだろうなぁ
いまいえることは、こいつは、、あいつのかわり、いや、
それ以上のものになってくれればいいな、、、なんておもっちゃったりして
とりあえず心にぽっかりと穴が空いたような気持ちはとうぶん味あわなくてすみそうだ・・・

つづく



正真正銘一番最初の作品です
すいません、発端部分のデータが消失してしまったので
何があったのかはご想像にお任せします、、(^−^;;)
いや、、本当はのせたくなかったんですが、、
のせるものがないんでしかたなく、、、(爆)(−。−;)
このシリーズはかなり手探りで書いてるんでお見苦しいかもしれませんが
折角のっけたんだから最後まで付き合ってあげてください(^−^;)(笑

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